[]MR-2000Sを使ってみよう!(その3)「音ではなく音楽を伝える姿勢」

チーフ・エンジニアの森崎です。

KORG MR-2000Sのサウンドは音楽的とミュージシャン、エンジニアに高い評価を得ています。「立ち上がりが速く、音に潤いがあり奥行きがある」というのが一番の特徴ではないでしょうか。マスタリングエンジニアの方で「DSDのサウンドはKickの音像は大きいけど、芯が出にくい、まとまりにくい」という意見もありますが、僕がマスタリングするといつも「Kickの音がいい」と感想を頂いております。

MR-2000Sで録音するだけでかっこいいKickの音になるわけではありませんが、0.1dBのEQの違いまできちんと表現してくれますので、緻密な音作りが可能なんです。もちろんパンチのある音を作るにはサイデラ・マスタリングの電源環境、マスタリング機材が不可欠ですね。

僕自身、今まで色々なDSDのレコーダーの音を聴いてきましたが、個人的にMR-2000Sが一番好きなサウンドです。なのでその謎を知りたくてオーディオ的に調べてみました。DACにはCirrus Logic社製のCS4398を、ADCにはTexas Instruments社製 Burr-Brown PCM4202を使用していました。これらのパーツを使うなんて1980年代のオーディオ全盛時代の気合いを感じましたね。

今のオーディオは「梱包用の段ボール箱のサイズ」で機材の大きさが決まってしまう時代です。そういう中、最高の音を作ろうというKORGの姿勢は素晴らしいと思いました。機材で大切なことはブランドではなく、どのようなコンセプトで作られたか、そして作り手の思いがどれだけ強いかだと思います。そういう機材は「音』ではなく「音楽」を伝えてくれます。DACとADCについてはさらに調べていく予定です。

広告を非表示にする