[]シーラス・ロジックCD4398

チーフ・エンジニアの森崎です。

シーラス・ロジックといえばマランツの暖かくて太いサウンドの基礎となったDAコンバーターです。CS4397は、SACDプレーヤー「SA-14」(00年11月発売)から、最新の「SA-13S2」にまで、約10年間も使い続けている信頼度の高いパーツなのです。CS4397はマランツがフィリップスの子会社であった時にシーラス・ロジックと共同で開発を進めたパーツです。

最近ではフィリップスといえばコーヒーメーカーやシェーバーを思い出す方が多いと思いますが、1990年代にLHH700というCDプレイヤーの名機がありました。その時代のCDプレーヤーのサウンドはクリアで固いという印象がありましたが、LHH700サウンドは暖かく、音像が大きく生楽器の質感をリアルに表現するサウンドでした。もちろん他に音の良いCDプレーヤーが沢山ありましたがフィリップスのチューニングは見事でした。

何度も実験と試聴を繰り返して作られたサウンドはコンピューターではなく人の耳によって作られたものです。そのサウンドがMR-2000Sの中で生き続けています。僕の印象ではフィリップス、マランツの暖かさにプラスして、みずみずしさと深みが加わったサウンドだと思いました。本当に出音が音楽的です。

バランスの良いサウンドなので質感を変えたければ電源ケーブルやラインケーブルのチューニングで、追い込むことをお薦めします。僕もマスタリングでは、
ラインケーブル:Saidera Ai SD-9003、トランスペアレント、ワイヤーワールド、カナレ、
電源ケーブル:アクロテック、ベルデン、ワサッチ、ACデザインなど、
アーティストの好み、方向性で使い分けています。
選択次第でレンジが広く立ち上がりの速いワイドレンジのサウンドから、ゴリッとしたロック向けのサウンドまでいろいろ表現出来ますよ。アナログテープレコーダーやDAT同様に、MR-2000Sはオーディオ的にも追い込むことが可能なところも魅力ですね。

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