Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]モニター改善策(その11)「スピーカーの置き位置」

チーフ・エンジニアの森崎です。

本日はモニタースピーカーの置き位置についてです。
1)正方形の部屋では1辺の長さは同じなので、どちら側に置いても問題無し。長方形の部屋では長辺側は広がり重視、短編側は音圧重視。
2)スピーカーはガラス窓側より板や石工ボード、コンクリートブロックなどの固い壁側に置く。
3)スピーカースタンドは出来るだけガタの無いように絨毯の上よりも直接床の上に置く。

上記で一番大切なことは固い床の上に置くことです。床が柔らかいと音がぶれやすくフォーカスが定まった音を再生出来ません。対策として畳や絨毯の床の場合は450ミリ×600ミリ×21ミリほどの合板を敷き、スピーカースタンドとスピーカーの重さを分散させることで安定したセッティングが可能になります。

次に大切なのは壁の材質です。こちらは軽く叩いてみて響かない壁、空洞になってない壁が理想です。長方形の部屋で長編、短辺側のどちらに置くべきか迷った時には響かない硬い壁の前にスピーカーを置いて下さい。

どうしてもガラス窓側の壁にスピーカーを置く必要がある場合、窓に厚手のカーテンを掛けることで音の反射を防ぐことが出来ます。