Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]モニター改善策(その13)「スピーカーの角度」

チーフ・エンジニアの森崎です。

本日はモニタースピーカーの角度についてです。スピーカーの置き方はモニター改善策(その12)でお話しした、2本のスピーカーとリスナーが正三角形になる位置=60°が基本です。
(1)スピーカーの角度はリスニングポイントに座って、スピーカーの内側が少し見えるように置く。スピーカーの内側が見えないと、2本のスピーカーからの音が交わるクロスポイントがリスニングポイントの前に移動してしまうので注意。
(2)リファレンスCDをかけ音をチェック。この時、L、Rの音を別々に聴いてみる。例えば左は広がっているけど、右はまとまっている。どちらのサウンドがバランスが良いか?
(3)音を広げたい場合はスピーカーの角度をほんの少し緩く、まとめたい場合はほんの少しきつくする。
(4)音を確認してみる。もし微調整が必要な場合は、さらに細かく角度調整を追い込んでいく。

これらを繰り返しながらベストバランスを探していきます。また、センターの定位が定まらない場合は左右のスピーカーの間隔、音量差が考えられます。その場合は音が寄っているのとは反対のチャンネルのスピーカーを数ミリ前に出すか、数ミリ内側に平行移動して下さい。