Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]モニター改善策(その14)



チーフ・エンジニアの森崎です。本日は今までの「モニター改善策」の中から見落としやすいポイントをピックアップしてお話ししたいと思います。





(モニタースピーカーを使いこなすポイント)


(1)スピーカーを置く台の質


スピーカースタンド、スピーカーの下に置く台(大理石の板など)は重いほど密度のある、立ち上がりの速い音を再生出来ます。柔らかいサウンドを出したい時には木製のスタンド、ボードが良いです。木は中低域が豊かで厚みのあるサウンドが特徴です。TAOCなどの金属製の台は透明感がありタイトなサウンドです。





(2)スピーカーの高さ


スピーカーの高さは同軸、2ウェイはツイーターを、3ウェイはスコーカーを耳の高さに合わせるのが基本です。スピーカースタンドの高さ調整には2つの方法があります。一つはスピーカーの直ぐ下にインターロッキングなどを置く方法。もう一つはスピーカースタンドそのものをインターロッキングやコンクリートブロックで上げる方法です。


前者はあまり重量をかけることなく対策が出来ますがサウンドのキャラクターが少し変わる可能性があります。


後者は床の強度がしっかりしていればとても有効な方法です。コンクリートブロックは穴が振動しやすいので、車止めやコンクリートボードがおすすめです。





(3)スピーカーケーブルの長さ


意外と見落としがちなのがスピーカーケーブルの長さです。左右の長さをスピーカーとアンプの距離に関わらずそろえるのが基本です。スピーカーケーブルの長さは少したるむちょうどいい長さ+1mぐらいにして下さい。ケーブルは短いほど低域が豊かに出ます。1m長くしたのは定期的に被覆を剥いて接点をきれいにするためです。





上記の3つはどれもサウンドを簡単に向上させることが出来るのでぜひ試してみて下さい。