Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]ケーブルの聴き比べ

チーフ・エンジニアの森崎です。

本日はケーブルの聴き比べについてです。マスタリングである程度音の方向性がまとまってきたら必ずケーブルの聴き比べを行ないます。一つはケーブルごとに様々なキャラクター、ニュアンスを効果的に音作りに生かすため、もう一つはアーティストさんの好みを理解するためです。

↓Saidera Ai SD-9003↓

サウンドは言葉のニュアンスでは伝わりにくいことがあります。「暖かい音」「太い音」を「抜けの悪い音」と解釈することも出来るし、「タイトな音」を「硬い音」ととらえることも出来ます。言葉ではプラスの表現、マイナスの表現がありますが実際に聴こえている音で判断すれば解釈の違いはありません。


僕が良く使うケーブルはトランスペアレントワイヤーワールドアクロテック、Saidera Ai SD-9003です。
曲にプラスしたい要素を確実に加える音作りすることも、オリジナルのまま出来る限りニュアンスが変わらないように仕上げることもケーブルの選択で可能です。実は24Bitのサウンドをニュアンスが変わらないように16Bitに落とすことは機材の選択、ケーブルの選択、ディザーの選択などマスタリングでは最も高度なテクニックが必要なのです。作業が進むに従い、お客様の方から「この曲にはこのケーブルですよね」と言われることもありますよ。

またケーブルの聴き比べをすることで集中して、客観的に音を聴くことが出来るようになります。細かなところまでシビアな音作りが出来るので仕上がりが飛躍的にアップします。


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