[]KORG MR-2000Sを使ってみよう(その10)「高音質配信のマスターにDSD」

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はKORG MR-2000Sを高音質配信に応用する方法です。

KORG MRシリーズの登場でDSDがより身近なものとなりました。PCを立ち上げずにDATレコーダのように簡単にDSD録音が出来ることは本当にすごい。

MR-2000Sを使用したエンジニア、アーティストに「DSDのサウンドの特徴」について質問してみたところ「立ち上がりが速く、柔らかく抜ける音」「潤い、深み、艶がある」「音の消え際まで分かるので奥行き、広がりが違う」「録音の前後で音のニュアンスがほとんど変わらない」という感想。

DSD 5.6MHz、2.8MHzで録音しておけばあらゆるフォーマットで納品マスターを作成出来ます。高音質配信用に96kHz/24Bitのフォーマットに変換する場合、ニュアンスを出来るだけ変えたくなければKORG AudioGateでそのまま変換。ほんの少しニュアンスをプラスしたければPrismSound、dCS、dBテクノロジーなどのADコンバーターとアナログケーブルで好みの方向に。さらに音圧を上げたい場合はアナログEQ、コンプで仕上げたり、PCMに変換した後デジタルEQ、コンプでファイナルタッチを加えることも可能。

高音質配信によりレコーディング・スタジオのマスター音源とほぼ遜色の無いクオリティーで音楽を届けることが可能になりました。実際、CD制作の過程においてレコーディング、ミキシングの段階では24bit/48kHzなどのフォーマットで作業しても最後のマスタリング作業で16Bit/44.1kHzという限られたフォーマットに音を取り込み工場納品用のプレスマスターを作成します。この16Bit/44.1kHzに落とし込む行程が一つなく無くなるだけで音楽の情報量は格段にアップします。もちろんマスタリング作業もTDマスターのフォーマットを変えずにそのまま音質、音量調整が可能になります。今までアーティストが伝えきれなかった細かなニュアンスやグルーヴをより身近に体感出来るはず。


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