[]VocalとKickのバランス(その1)
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はヴォーカルとキックのバランスについてです。
マスタリングでヴォーカルとキックをしっかりと聴かせるには以下のようなポイントがあります。
1)低域のトリートメント。
2)EQでキックとヴォーカルの芯を探しその帯域を強調する。
3)キックのEQを微調整しヴォーカルを前に出す。
(対策)
まず、ベースとキックのバランスをとります。低域のパンチが出るようにシェルビングでローカットしたり、50Hzや60HzをQを狭くして少しカットしてベースの透明感が出るようにします。
次にキックのアタック成分がある帯域をEQで丹念に探します。同様にヴォーカルの芯の帯域を探します。ジャンルや声質によって周波数は変わりますのでこの作業が最もシビアな作業です。
最後に全体のバランスを整えながらキックのEQを微調整します。まずはレベルを0.1dB単位で調整しながら聴こえかたを確認します。レベルが決まったら周波数をほんの少し変えて聴いてみます。例えば118Hz、120Hz、125Hzと変えてみて121Hzでヴォーカルがすっと前に出て来たらそこがスイートスポットです。
P.S.
ケーブル、機材を変えることでもヴォーカルとキックの聴こえかたは変わりますのでいろいろ聴き比べてベストなセッティングを決めてから音作りをするのが良いですね。
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