[]配信用DSDマスタリング

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は配信にも強い!5.6MHz DSDマスタリングについての説明です。

例えば携帯電話で撮った画像。デザイナーがそのまま印刷用データに使用するにはピクセルが足りません。大判フィルムの解像度にまでアップコンバートしてやると線が崩れることなく、コントラストやほんのちょっとした色もデリケートに、もしくは大胆に調整できます。同じようにPCM 48kHz 24bitなどの音源をDSD 5.6MHzにアップコンバートすると、それまで聴こえにくかったヴォーカルの息づかいや、埋もれていたグルーブが生き生きと再現されます。不思議ですがPCMに変換される時に間引きされたサウンドが蘇ってきたかのようにさえ感じます。

DSDの本当の良さはリアリティーだと思います。音の立ち上がりが速く、細かい音までしっかり再現してくれる。まるで目の前で演奏しているかのような表現力があります。アップコンバートしたら「歌の音像が大きく聴こえるようになった」という感想をよく頂くのですが、それはDSDがサウンドにピークが少なくPCMよりレベルが大きく出来ることと、立ち上がりが速いので声がナチュラルで抜けてくるからです。声に輪郭を付けなくても抜けるので中低域をしっかり出した音作りが可能になります。

この方法でマスタリングした音源は、MP3に圧縮されてもニュアンスは失われにくい。つまり配信用のマスタリングにもとても効果的です。PCM領域でマスタリングするのとアップコンバートしてからDSDマスタリングするのでは、圧縮後の聴こえ方に大きな差が出ました。アップコンバートすることで細部の緻密な音作りが可能になります。アーティストの伝えたいことがより伝わるサウンドに、最終的に感動のレベルもアップしているからだと僕は思っています。

P.S.
DSD 5.6MHzアップコンバートのDSDマスタリングは高音質配信にも柔軟に対応出来ます。96kHz 24bitの配信用マスターを作成する場合、アップコンバートした音源(5.6MHz DSD)をKORG MR-2000Sからアナログで出力します。必要ならアナログコンプ、EQで音作りをしてからADコンバーターで96kHz 24bitに変換します。デジタルEQ、COMPも96kHz 24bitで動作出来るので、よりきめ細かいファイナルタッチも可能です。もちろんOTOTOYのDSD配信で採用されている2.8MHz DSD(DSF)マスターも同時に作成できます。


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