[]プラグインとアウトボード
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はプラグインのみで作ったサウンドとアウトボードを使用したサウンドの違いについて。
少し前の話になりますが、皆さん「サウンド&レコーディングマガジン9月号(P80〜87)マスタリング用プラグイン×23徹底レビュー」はお読みいただけたでしょうか?最近のマルチバンド・コンプ、総合ツールはとても高性能でPC内だけでバランス調整、音量調整、音圧調整が全て出来てしまいます。僕もその使いやすさ音質の良さにはビックリしました。
それでもどうしてプラグインだけでなくアウトボードも使ってマスタリングをするのか?もちろんジャンルや好みにもよりますが、一度DAしてアナログ機材やケーブルを通すと音の深み、グルーヴ、ニュアンスが増し、より伝わるサウンドを作りやすいからです。例えばWAVデータをプロツールスでプレイバックする時、選択するDAコンバーターで広がりのあるサウンド、パンチのあるサウンド、アナログ感のあるサウンドを表現出来ます。アーティストの好み、方向性に合った機材を選択することで理想のサウンドにまた一歩近づくのです。
ニュアンスをほんの少し変えたいとき、機材を変えると音の変化が大きい場合はケーブルの違いのみで音作りをすることもあります。例えばレンジを広げて低域をもう少し出したいならトランスペアレント、ヴォーカルをクリアーにしたいならワイヤーワールドなど。ケーブルやアウトボードの音作りは出音が音楽的なところが一番気に入っています。
近いうちにサイデラの朝活 モーニング・セッションでもこのあたりの事を、実際に皆さんに体験してもらえる機会を設けたいと考えています。
P.S.
モニタースピーカーの重要性
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