[]VocalとKickのバランス(その2)

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は男性ヴォーカル、女性ヴォーカルとキックのバランスについてです。

まずはヴォーカルの帯域を考えてみましょう。(あくまで僕のイメージです)

「男性ヴォーカル」
(低音成分)250Hz〜500Hz
(声の芯になる帯域)500Hz〜2kHz
(高域成分)2kHz以上

「女性ヴォーカル」
(低音成分)500Hz〜1kHz
(声の芯になる帯域)1kHz〜4kHz
(高域)4kH以上

僕はキックの帯域はヴォーカルの帯域にかぶらないように、50Hz〜200Hz前後でボリューム感、アタックを出します。特に男性ヴォーカルの曲ではキックのアタックを250Hz以上の帯域で強調するとヴォーカルの低音成分と重なり抜けが悪くなるので注意。

また、女性ヴォーカルの曲でキックを120Hz、ヴォーカルの芯を4kHzで強調した場合、サウンドは明るいですがドンシャリ系になりがちです。その場合は250Hz〜800Hz辺を少し強調することで暖かみをプラスすることができます。

男性ヴォーカル、女性ヴォーカルとも声の抜けを表現したい場合は4kHz〜10kHz辺を少しプラスします。帯域は声質によりますが0.3dB〜0.5dBで十分効果があります。

まずは必要なサウンドを前に出し、全体のバランスを確認、微調整がポイントです。

P.S.
250Hz〜800HzをマイナスEQすることでオケ全体の抜けを良くすることができます。4kHz〜10kHzをマイナスすることでヴォーカルの子音を抑えることができます。いつも、プラスに動かしているEQをマイナスにしてみることで簡単に解決してしまうこともありますよ。


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