[]最新のDSDマスタリングと従来のマスタリングとの比較サンプル DSD Mastering Sound Samples

サイデラ・マスタリングでマスタリングするとこんなに仕上がりがいい!

チーフ・エンジニアの森崎です。
このSaidera Mastering BlogでもDSDマスタリングの魅力は多々書いてきましたが、音で「DSDマスタリングとは?」というのを体験してもらうため「最新のDSDマスタリングと従来のマスタリングとの比較サンプル DSD Mastering Sound Samples 」をSoundCloudにアップしました。ここでは「最新のDSDマスタリング」と「従来のマスタリング」の音作りについてさらに詳しく解説しますので、まずはサンプル音源を聴いてください。

http://player.soundcloud.com/player.swf?url=http%3A%2F%2Fapi.soundcloud.com%2Fplaylists%2F792355&show_comments=false&auto_play=false&show_playcount=false&show_artwork=true&color=f700dd 最新のDSDマスタリングと従来のマスタリングとの比較サンプル DSD Mastering Sound Samples by Saidera Mastering

この音源のマスタリング時のルーティングと、作業としてDSDマスタリングとふつうのマスタリングでは何が違うのかを解説します。

上の図にあるように、回線はアナログコンプ・EQ以降はどちらも全く同じでコンプ・EQの数値も同じです。TC Electronic SYSTEM6000のアウトプットレベルで聴感上の音量を揃えました。

[ 1. オリジナルCD音源 ]
20年以上前に発売されたCDそのままのドラム部分です。
44.1kHz 16bit

このサンプルを作成するにあたり、音質の違いが一番わかりやすいドラム音源を選択しました。オリジナルの時点でもバランスが良く、ダイナミックレンジが広い完成された音源です。この音源をマスタリングすることで、演奏の聴こえ方、躍動感がどのように聴こえるのかに注目して聴いてください。


[ 2. DSDマスタリング後 ]
オリジナルを5.6MHzにアップコンバートしてDSDマスタリングしたものです。
Original→5.6MHz 1bit DSD→44.1kHz 16bit

最初に音源をDSD 5.6MHz(サンプリング周波数がSACDの2倍)にアップコンバートしKORG MR-2000Sで再生します。一般的にDSDのサウンドは「奥行きや広がりのあるきれいな音」とイメージされがちですが、ぼくのDSDマスタリングはアナログ感のある力強いサウンドを目指したものです。
そのために何をしたか?
MR-2000Sを42mm厚のシナ合板の上に置いて振動対策を万全に行います。電源なども含むアナログ段のある回路は、筐体の振動対策や機材の足もとを徹底的にチューニングすることで密度のある輪郭のはっきりしたサウンドが再生出来ます。MR-2000Sの電源ケーブルには「アレグロケーブル」(太さが4cmもある)を使用。MR-2000Sとアレグロケーブルの相性は抜群で、ボーカルやスネア・キックなどのセンター成分がしっかりして音像が大きくなります。この方法でプレイバックするMR-2000SでのDSDは「アナログ感があり暖かいのに抜けるサウンド」なので高域はEQしなくても抜ける。DSDの良さを活かしながらも音圧重視な鳴りをします。

あるお客さんは「DSDは肉厚だけど曇りがない」と表現されていました。まさに的を得ています!


[ 3. ふつうのマスタリング後 ]
従来の方法でのマスタリングではこうなります。
Original→44.1kHz 16bit

従来の「ふつうのマスタリング」はオリジナル44.1kHz 16bit PCMデータをPro Toolsで再生、192DigitalIOのAESアウトをDAしてマスタリングしました。DAコンバーターの選択がサウンドのベースとなります。今回はタイトな低音とピラミッド型の一体感あるサウンドが特徴のPrismSound DreamADA-8を選択しました。PCMのサウンドの特徴は「ガッツがあり、まとまりがある」と言われます。この特徴は例えると小さなライブハウスでの演奏のような、バンド感のあるサウンドです。


あえて印象を言うなら、以下のようになるでしょうか。

[ DSDマスタリングの印象 ]
全体に中低域に厚みのある音像の大きなサウンド。センターのドラムループは音像が大きくなり存在感が増し、サイドのギターは弦に触れた瞬間の音が分かるぐらい生々しい。キックのサウンドに注目して下さい。しっかり止まっていながらも「ドーン、ドーン」と豊かに響いている。


[ ふつうのマスタリング (PCM)の印象 ]
タイトな低域と全体が前に出てくるサウンド。ラジカセなど小さなシステムでは前(スピーカー)に張り付いた印象。オケ全体で迫ってくる一体感がある。キックのサウンドに注目して下さい。「ドン、ドン」と余韻が短くリズムのキレが良い。全体的に「見えすぎないかっこよさ」。


[ なぜDSDとPCMを使い分けるのか? ]
マスタリングでは安易にEQやコンプをいじる前に、ミックスマスターをじっくり聴き、アーティストの求める方向性やジャンルに合ったプレイバックシステムを選択をすることでマスターの情報を余すことなく引き出します。ヴォーカルや楽器の質感を変えずにまるでそこで演奏しているかのような立体感、空気感を表現したい時、DSDマスタリングは特に有効ですし、R&B;等のジャンルで太いキックの響きをビシッと止めてリズムを強調したい時や、ロックでバンドの一体感を重視し音圧・パンチが欲しいときは従来のマスタリングが有効です。


[ もう一つ大切なのはモニター環境!! ]
そのためにマスタリング作業ではアーティストやエンジニアが込めた音楽的な要素を隅々まで聴き取ることのできるモニター環境が必須です。サイデラ・マスタリングの「色付けのない」モニターシステムはどなたでも安心して判断出来ます。あらゆる機材のセッティング、モニターケーブルの選択、振動対策、ルームアコースティックの調整など日々の微調整により完璧なバランスを維持しています。


だからサイデラ・マスタリングでマスタリングするとこんなに仕上がりがいい!


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