[]「沢登秀信/Live」


チーフ・エンジニアの森崎です。
シンガー・ソングライターの沢登秀信さんの「Live」という作品のマスタリングをやらせていただきました。

この作品は1990年代後半の、プラグインパワーの小さなコンデンサーマイクと、MDでのライブレコーディング。そんな録音機材ですから演奏が一番盛り上がるところでは逆に、過度なリミッティングがかかり音量が波打ってしまう。色々な方にオリジナルMDを聴いてもらって、「どうにかならないか」と言うとみなさん異口同音に「どうにもならない」と返ってくるので、一年の歳月をかけてMDからの音源をご自身でトリートメントされた渾身の作品です。

そのトリートメントの方法がまた、お話を聞いているだけで苦労が伝わってくる内容で、ドラムの層、ベースの層、、と音源を重ね、各層ごとにボリュームカーブとEQを施していったそうです。

そのようにして仕上がった音源のマスタリングをご依頼いただいたのには過去のとあるご縁がきっかけでした。沢登さんも親しいギタリスト千代正行さんの「Bouillon」というアルバムのマスタリングを僕が手がけていて、「サイデラ・マスタリングの森崎」というキーワードをずっと頭の片隅に置いていてくれていたようなのです。

「ことあるごとにこのMDを引っ張り出して聴いてみると演奏の素晴らしさが伝わって来る。なんとしても世に出したい。」
沢登さんのサウンドに込められた思いは一聴して分かりました。

沢登:音どうですか?
森崎:演奏が最高にかっこいいです!すばらしい作品になりますよ。
沢登:音が悪いって引き受けてくれないと思っていました(笑)。どうにもならないと言った連中をビックリさせたいですね!
森崎:任せて下さい!

ライブ当日の演奏の緊張感、空気感が伝わってきます。マスタリングでは最大限にそれを活かして音作りしました。耳で聴くというよりもライブを体感する、体で感じるサウンドに仕上げました。ローエンドもギターアンプやベースアンプの箱鳴りを活かすためにあえてカットしていません。曲ごとの音量レベルも、スタジオ録音作品では歌の聴こえ方で調節することが多いですが、この作品ではあえてオケでレベルを調整しています。ボーカルはバンドの一部としてとらえました。

沢登:50歳を目の前にしてようやくこの作品を完成させることができました。次回作は一発録りかな。
森崎:ブースを仕切らずにのレコーディングですか?
沢登:出来れば2chダイレクトで(笑)
森崎:次回作も楽しみにしています!

通し試聴で沢登さんから、「森崎さん、MDでは分からなかったフレーズを今日初めて聴き取ることができました!」と言って頂いた時にはうれしかったです。CD発売はもう少し先になりそうとのこと。乞うご期待です!

沢登さんオフィシャルHP[沢登ワールド]
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サワノブログ
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