[]ai kuwabara trio project マスタリングの記録(その1)導入編


2012.5.15 on sale
「from here to there / ai kuwabara trio project」
定価:1800yen

マスタリングの記録(その1)
於2011年3月21日  @Saidera Masteringにて

【マスタリング当日の立ち会い人】
桑原あい:piano, compose 森田悠介:electric bass
上田隆志:recording & mix engineer 森崎雅人:mastering engineer



〜導入〜
森崎雅人(以下、森崎):一般的なマスタリングスタジオはエンジニアがスタジオ中央で機材を操作するスタイルですが。
桑原あい(以下、桑原):はい。
森崎:僕の場合ここ(中央)にあるのはTC Electronic SYSTEM 6000のリモコンだけなんです。機材ラックをスタジオの端にまとめてセッティングしているのはその方が最短で結線できてケーブル伝送のロスが少ないからです。スタジオ中央にアナログ機材をセッティングすると往復で10mくらい引き延ばすことになります。 ケーブルの長さによる音のロスって 実はすごく大きいんです。
桑原:へぇ〜っ!
森崎:鮮度のある音に仕上げるためにはワイヤリングはとても重要です。さらに機材やケーブルの選択で音作りすればEQをいじった時のように位相特性が変わることがありません。正直な事を言うと機材の切り替えは手元でパッチ盤でやったら楽なんですけど。(笑)でも最短距離でつなぎたいから機材を替える時は面倒でもラックの裏に回って接続し直すんです。
桑原:それって、そう手元でやってる人がほとんどですよね?
森崎:そうですね。
上田隆志(以下、上田):うちのスタジオもね、実はパッチ盤使ってなくて、裏でなんだかんだやってるんですよ。(笑)
桑原:あぁ〜〜っ、そういえばなんか裏でいじってましたね!(笑)
森崎:素晴らしい!僕と同じコンセプトでやられていますね。「演奏のリアリティーと音の鮮度」はすごく重要なんです。例えばライブでの演奏があれだけ盛り上がるのは、やっぱり出音の鮮度ですよ。ダイレクト感というか。CDになったときこのフィーリングを大事にしたいです。僕はそういうコンセプトでマスタリングしていますがエンジニアさん一人一人、色々な考え方が有りますね。
桑原:「聴きやすさ」を第一に求めてしまう人は、やっぱり鮮度とかよりかは、いくら「海苔」みたいな波形であっても。
上田:人によってはね、「鮮度が良い」って事は、逆に何かこう、疲れると言えば疲れるって部分もあるし。
桑原:そうですよね、(聴くことに)頭を使ったりするじゃないですか。でもやっぱり、折角だから私も鮮度を大事にしたいかな…。
森崎:演奏の空気感とかグルーヴとかその辺り。
桑原:そう、其処で一緒にこう会話しながら演奏している感じとか、さすがに海苔の波形だと伝わらないかな、とか。安定はしてるのかもしれないけど。
森崎:そうですね。
桑原:せっかく一発録りしているので。
森崎:アーティストの、何ていうか「気」のぶつかり合い、みたいな。
桑原:まさに、ベーシスト(yusuke)はそこ(目の前を差す)で演奏していましたからね。
森崎:「そこ」で演奏している、っていうリアリティーはすごく重要ですよね。
桑原:そうなんですよねぇ。
森崎:僕は自分がリスナーとして聴いた時に、一番伝わってくるサウンドの機材を選択しています。
桑原:あぁ〜、そういう事ですね。

− つづく −




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