[]祝発売!「JiLL-Decoy association/Lining」




ジルデコ結成10周年記念アルバム第2弾(=Jazz)
7月11日(水)発売
■CD(USM-057) : ¥2,500
■e-onkyo music配信(DSD,24bit/96kHz) : ¥2,400 / 単曲¥300
iTunes Store配信 : ¥1,500 / 単曲¥200
※各、消費税込み価格

【収録曲】
01. Cantaloupe Island
02. What A Little Moonlight Can Do feat. Eric Alexander
03. Take On Me
04. The Island
05. Nica’s Dream
06. I’ve Got Just About Everything
07. I’m All Smiles
08. Recado Bossa Nova (The Gift)
09. My One And Only Love feat. Eric Alexander
10. Obsession


チーフ・エンジニアの森崎です。

本日祝発売!「JiLL-Decoy association/Lining」のマスタリングを担当しました。今作はCDと、高音質配信(2.8MHz DSDと24ビット/96kHz WAV)それぞれでのフォーマットでのリリース。ミックスマスターもCD用の24ビット/96kHzと、高音質配信用のKORG Clarityで録音されたDSD5.6MHzの「DSD-MTR mix」の2種類ありました。前者はボーカルのメロディーラインやリズムが分かりやすいミックス。後者は演奏の細かなニュアンス、楽器の質感、空気感あるミックスです。CD用は曲ごとの魅力を最大限に引き出した音作りを。高音質配信用は音の鮮度とリアリティーを失わない音作りを施しました。

本日はCD用マスタリングのワンシーンをご紹介。

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藤巻(録音・ミックスエンジニア):できるかぎり96kHzの質感を活かして仕上がったら最高です!
森崎:それならTC Electronic SYSTEM6000をハイサンプリングで動作させましょう。この質感どうですか?
藤巻:とても良い感じです。ミックスにあった空気感が損なわれていません。
towada:このハイハットの音をもう少し馴染ませることできますか?
森崎:ちょっと機材を替えますね。これでどうでしょう?
towada:何を替えたんですか?
森崎:dB Technonogies MODEL3000S(ディザー)に入力している外部ワードクロックを替えました。こちらArdsyncという90年代の古い機材です。
towada:この質感良いですね!この方向性のサウンドが合う曲が他にもありそうです。
藤巻:1曲目だから明るく入りたいので、この質感のままでもう少しだけレンジを広げることはできますか?
森崎;了解です!ケーブルを替えてみましょう。
towada:今度は何を替えたんですか?
森崎:MODEL3000Sに入力するAESケーブルを替えました。
Chihiro:秘密兵器、飛び出しますね!とっても楽しいです!
towada:歌の感じもとても良いです!これでいきましょう!
森崎:それでは録音していきますね。
towada:森崎さん、さっきの方が歌のフォーカスが合っている感じがしたのですか?
藤巻:僕もそう思いました!さっきの方がリズムがタイトだったような?
森崎:二人とも耳が良過ぎですね(笑)これが、偶数回、奇数回のプレイバックによる音の違いです。
藤巻:噂には聞いていましたが、まさかここまで明確に違いが分かるとは驚きです!恐るべきモニター環境ですね!
森崎:今年のはじめにスタジオ全面Aural Sonic使用の吸音に替えてからさらに微細な差まで聴き分けられるようになりました。特にローエンドの聴き分けが容易になりました。

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今回「Lining」のマスタリングの作業では機材やケーブルの選択と、レベル調整のみでほとんどを行い、EQ/コンプの処理はほとんどしていません。曲によってはローエンドを25.7Hzからカットしたり、16kHzを少しアップしてCDフォーマットに落とした時に失いやすい空気感をフォローしています。今作ではサイデラ・マスタリングの特徴である良質な電源環境、最短距離のワイヤリング、分かりやすいモニター環境を駆使しての音作りでした。「せーの」で演奏しているグルーヴ、暖かみのあるボーカル、楽器の豊かな響きにぜひ注目して聴いてみてください。

次回は高音質配信用のマスタリングについて。乞うご期待!

■当代きってのテナーサックス・プレイヤー、Eric Alexander 2曲参加
■80年代の大ヒット曲、a-ha「Take On Me」をスタイリッシュにジャズカヴァー

これは、結成10周年を迎えたジルデコが今だからこそ贈る、愛するルーツを思いきり奏でた至福のジャズ・アルバムである!

元々ジャズ・ミュージシャンであり、ジャズを愛するからこそ、あえてジルデコという表現方法を選び、日本語歌詞のオリジナル楽曲による実験と挑戦を続けてきた、towadaとkubota。ジャズとの切っても切れない不思議な縁を自覚しながら、ジャズシンガーと呼ばれることを拒んできたchihiRo。そんな彼らが結成10周年記念アルバム第2弾で、ついに真っ向から<ジャズ>に向き合った。
ジルデコ史上初の全曲英詞カヴァーによるアルバムであるが、選曲やアレンジ、そして演奏と歌唱に込められた想いと表現は、オリジナル楽曲のアルバムと同等に<ジルデコらしさ>をしっかりと感じさせる作品となっており、改めてジルデコが最高にスタイリッシュでクールなアーティストだと認識させられる。

さらに、e-onkyo music から配信される全楽曲音源は(DSD-MTR mix)として、CDに収録されるレコーディング音源(こちらは通常のProToolsを使用)とは違い、G-ROKSスタジオにあるKORG試作DSDレコーダー<Clarity>によってDSDマルチ・レコーディングされ、それ用に別にClarity内でミックスしたヴァージョンである。(※演奏やテイクは同じ) 商業用音楽としてアルバム一枚まるごとClarityを使用するのは、世界初と言っても過言でないほど画期的な試みであり、それは、レコーディング・スタジオの空気感や各楽器の鳴りがまさしくリアルに再現できる音源となっている。
ぜひ両方聴いてみることにより、エンジニアがCDリスナーのために持てる技術と感性を駆使したミックス・ヴァージョンとの音楽の聴こえ方の違いを、存分に楽しんで欲しい。


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