Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]Q&A(その3)ミックスは何に落とせば(ミックスダウンすれば)いいでしょう?素材の特徴や注意点など教えて下さい。


1.DSDレコーダー KORG MR-2000S
2013年現在、入手できる最高音質のマスターレコーダーです。「何にレコーディングしますか?」「何にミキシングしますか?」という問いには迷うことなく推奨します。DSD 5.6MHz/2.8MHz。コンソールのアウトを素直にそのまま録音できるのがいちばんの魅力だと思います。

2.アナログテープ(1/4インチ、ハーフインチ)
音像が大きく、パワー感が必要な場合、他のメディアに比べアナログが有利です。スピードと切れ、艶、暖かみ。太さと透明感を兼ね備えたサウンドは、ポップスやロック、R&B;などでは、最高のメディアであることは間違いありません。
※100Hz/1kHz/10kHzのリファレンストーンは必ず録音してください。できれば15kHz、50Hzも録音してください。

3.オーディオデータ(WAV/AIFF
Pro Tools他DAWで作業が完結する場合、24ビット/44.1kHzまたは48kHz以上のデータ。低音の処理のことを考えると16ビットより24ビットを奨めます。16ビットではキックの音、ベースの音が若干硬めになります。24ビットでは特にR&B;などで聴かれる柔らかく伸びのある低域などは、よりイメージに近いサウンド作りができます。    
※88.2kHz、96kHz以上のハイサンプリングのマスターは、レンジは広いですがその分高域のピークの成分が多いため、音量がどうしても必要という方は24ビット/44.1kHzまたは48kHzを推薦します。

4.DAT
最近ではめっきり数が減ってしまいました。SSL、NEVEの卓やアウトボードを使用してミックスする場合、DAWのバウンスデータとは違った、まとまりと芯のあるDAT特有のサウンドになります。 
※必ずリファレンストーンを録音してください。DATの場合テープ頭はエラーが多いのでプログラムの録音はABS2:00から。そしてテープエラーのことを考え、必ずバックアップのサブマスターを作成してください。
ABS0:00からABS1:00までRECミュート
ABS1:00〜ABS1:30までリファレンストーン(1kHz)
ABS1:30〜ABS2:00までRECミュート
ABS2:00〜プログラムスタート

※※リファレンストーンが必要な理由は
録音時と再生時にリファレンストーンを元に調整を行わないと、録音された音楽を正しく再生することができません。またサウンド面では、LRのレベルをきちんと調整することでボーカル、キック、スネアなどセンター成分の定位がきちんと決まります。


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