Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]ホール録音当日のタイムテーブル


ライブレコーディング・エンジニアの西沢です。日本の音楽ホールの営業時間は、9時から21または22時までが大半です。この12〜13時間の中で、どの様に録音を進行したらいいのでしょうか。19:00開演、20:30終演と仮定して、演奏会の1日を追ってみます。

【9:00】開館、楽器搬入、機材搬入
オーケストラ等で楽器数が多い場合には、撮影・録音・照明業者と搬入の順序を話し合っておくと混乱を招きません。ステージ設営、撮影・録音準備、ピアノ調律等、録音準備には1〜3時間ほど。演奏会の規模によって変わります。

【10:00】演奏者ホール入り
【11:00】演奏位置確認、リハーサル
【12:30】昼食休憩、ピアノ再調整、撮影・照明・録音手直し、受付準備
【14:00】リハーサル
必要に応じ録音します。リハーサルのテイクを本チャンにも使用したい場合、ホール内では音の出る他の作業が制限されます。

【16:30】フォトセッション、夕食休憩、各部門手直し
衣装に着替えた後、CDジャケットや宣伝等に使用する写真を撮ったりします。

【18:30】開場
【19:00】開演
【20:30】終演
聴衆の皆さんが客席を離れないと、ステージ等目に見える場所の片付けが出来ません。撤収には最低でも1時間を見積もり、ホールの営業時間内に退館可能なスケジュールを考えます。撤収時間に余裕の無い場合は、ホールレンタル時間の延長やスタッフの増員を検討する必要があります。