[]EQの使い方(その3)「透明感を出す低域のEQのテクニック」


チーフエンジニアの森崎です。

本日は透明感を出す低域のEQのテクニックについてお話しします。そのポイントは、

1.キックとベースのかぶりの対策
2.ローカットフィルターの使いこなし

このテクニックを組み合わせて、ラージモニターでもラジカセなどのミニモニターでもキックとベースのニュアンスが変わりにくいサウンドを作ります。どんなシステムでもニュアンスの変わりにくいサウンドを作ることはマスタリングの大きな目的の一つです。

1.透明感を出すには低域の濁りを抑える必要があります。そのためには特にキックとベースのかぶりの対策が重要です。「透明感があり音像の大きなキック」を作るには、ベースと同じ周波数帯域を強調しないこと。ミックスにおいて、例えば120Hzでキックを強調したらベースは60Hzを強調する。そしてキックの60H辺りをピーキングEQで下げてベースの音が入る隙間を作ります。ベースのトラックも同様にキックの隙間を作るために120Hz辺りを下げます。

2.30Hz以下の音にはグラウンドノイズなど演奏に直接関与しない音が存在します。適切な周波数(25Hz〜30Hz辺り)からローカットフィルターをかけることで透明感を引き出し、音像が大きく厚みのあるサウンドを得ることができます。フィルターをかける際には-3db/oct、-6db/octなどEQカーブの種類もいくつか試してみましょう。マスタリングのトータルEQの場合は30Hz以下の周波数で良いポイントが見つかるはずです。1ヘルツの違いでも音の質感が変わります。詰まったりこもって聴こえたら低い周波数(20Hz〜25Hz)から、厚みを感じない、抜けが良すぎる場合は高めの周波数(25Hz〜30Hz)からカットしてください。またVUメーターは十分に振れているけど音圧を感じない場合もこのあたりの超低域が過多な可能性があるので高めの周波数からカットしてください。

このテクニックはR&B;、HIP HOP、レゲエなどのジャンルでは特に威力を発揮します!ぜひ試してみてください。
2013-05-28改定


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