[]リミッターの使いこなし(その1)「アウトプットレベルを変える」

チーフ・エンジニアの森崎です。

「コンプの使い方について」の質問は立ち会いマスタリングの時に沢山頂きますが、最近では「リミッターの効果的な使い方」についての質問も増えてきました。本日はその効果的な使い方の一つ「アウトプットレベルの設定」について。

基本的に僕がマスタリングをする時はリミッターのアウトプットレベルは0dBFSに設定しています。レベルを最大限まで使い切り、メーターは振り切ってもレンジが広く奥行きがあるサウンドに仕上げるには、

1.入力レベルの設定
2.シーリングレベルの設定
この二つの設定が大切です。

1.リミッティングしても歪まずにレンジが広い音に仕上げるポイントは入力レベルの設定です。マスターフェーダーにリミッターをインサートしてもメーター上で赤が点く、デジタル特有のざらついた音に聴こえる場合にはまず最初にリミッターの入力レベルを下げて歪みを抑えます。

2.メーターの赤は消えたけどサウンドが固く聴こえる、ざらついて聴こえる場合はシーリングレベルの設定を変えましょう。プラグインにもよりますがシーリングレベルを0dBFSに設定しても完全に音が止まりきっていない=歪むことがあります。このような場合は無理をせずにリミッターのシーリングレベルを-0.1dBや-0.5dBほど下げてみて下さい。高域が滑らかになり濁りがなく透明感のあるサウンドに聴こえたらOKです。

ただしミキシングではリミッターはあくまで補助的に利用してフェーダーバランス、EQ、コンプで音を仕上げるのが基本です。2ミックスの音量レベルが低くてもマスタリングでレベルを大きく仕上げることが可能ですので、リミッターをかけた音の質感が好みでなければ外してしまっても問題はありません(ピークが出ないようにEQやフェーダーバランスでの処理は必要です)。
「最終的にその機材を使うことが作品にプラスになっているか?」ということを判断基準にしてください。
2013-06-21改定


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