Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]スタジオの便利グッズ(その1)「コルクシート」

チーフ・エンジニアの森崎です。

スタジオの便利グッズ「コルクシート」について。サイデラ・マスタリングでスタジオ内を見回すと、結構いたる所でコルクシートが使われているのを見ていただけます。軽くて弾力と凹凸があり、簡単に自由な形状にカッターで切ったり、両面テープで貼ることができる優れものです。

使い方は大きくこの4通り。文章では違いが判りにくいかもしれませんが、立ち会いセッションにいらしてくれれば、これらの違いは耳で確かめていただけます!
1.スペーサー
2.振動対策
3.インシュレーターの調音
4.反射防止

1.サイデラ・マスタリングのコンクリート壁に敷き詰めた吸音材を固定するために多く使用しています。いつでも取り外してルームチューニングができるように3mm厚のコルクシートを数枚重ねスペーサーにしてギュッと押し込んであります。

2.ラージモニターのPMC MB1スピーカーの天板を鉛板で振動制御しています。スピーカー自体の素材や鉛の重さによりますが、3mm厚のゴムシートと4mm厚のコルクシートをブチルゴムテープで張合わせたシートを置いています。鉛をそのまま置くよりも、スピーカーの天板に均等にしっかりと鉛の重量をあてるためです。ゴムシートを上にするか、コルクシートを上にするかで音質は変わります。重くすればいいというわけではありません。

3.円柱形の真鍮の表裏にコルクシートを両面テープで貼って、インシュレーターとして使用します。真鍮をそのままインシュレーターとして使用すると発生する高域のピークを抑えるためです。

4.オーディオラック兼ベンチのコンクリートのフロント面に貼っています。コルクシートの凹凸と穴が音をやや吸音/拡散させる性質があり、コンクリート特有のカーンと残る響きを抑えます。

その他、外付けHDDの振動を抑えたり、そのまま5cm角ぐらいの大きさに切ってオーディオボードのインシュレーターとして使ったりアイディア次第でいろいろ使えるグッズです。安価でだれにでも簡単に工作できます。ご自宅でミキシングなどをしている方、「正確な音で」モニターしたいと感じてる方は、かなり手間はかかりますが試行錯誤してみてください。



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