[]第四次スタジオ改装完了(その1)「SHIZUKA Stillness Panel」

チーフ・エンジニアの森崎です。

第四次スタジオ改装完了。メインのPMC MB1スピーカーの背面とクライアントカウチの後ろ全面の吸音材を「SHIZUKA Stillness Panel」にアップグレードしました。
http://www.hitori-shizuka.jp/製品紹介/音響空間向け-shizuka-stillness-panel/

第一印象は、
1.空間が広がった。実際のこのスタジオよりはるかに広い空間のように聞こえる
2.低域の透明感が増した。低域の音程がより正確に聞きわけられる
3.ノイズや歪みも聴き分けやすい
4.初期反射のくせが無い、余韻がきれい。定在波の影響がまったくない
5.声や楽器の質感が分かりやすい
6.音のフォーカスがよりしっかりした
改装前の音も知っているあるクライアントからは、「話し声、言葉の消え際が違う!すっと消える感じ好きです」という感想を伺いました。

音の消え際に(本来そのマスターにはない)、モニター環境による余計な響きが付加されないので出音をより正確に聴き取れるようになりました。(スピーカーなのにヘッドホンに近づく感じです。)しかしサイデラ・マスタリングのリファレンスCDのひとつ「LEE RITENOUR/Wes Bound 」を再生してみると、若干、低域の量感が足らなく感じました。それは「SHIZUKA Stillness Panel」が、低域を吸い過ぎているからではなく、サイデラ・マスタリングのPMC MB1は、特に低域の立ち上がりと振動制御/改善の為に、これまでは以下の4つの対策を施してあったからです。
1.コンクリートブロックと砂を充填した重量級のスタンドを使用
2.天板に鉛板を設置
3.ウーハーの取り付けネジのワッシャーをタングステンワッシャーに交換
4.インターロッキングによる、振動制御及び音の拡散

これまでの音が気に入っていたので、オノと協議の結果、上記4点のうち、まず3のタングステンワッシャーの使用を4つから2つに戻しました。タングステンワッシャーはスピーカーの余計な振動がボディに伝わるのを抑えられ、輪郭がはっきりします。立ち上がりのスピード感のある音になりますが、抑えこみすぎると低域エネルギーの不足した痩せた音になってしまいます。ワッシャーを2本戻すことでPMCのスピーカー本来の音に戻します。低域の響きを戻し、中域、高域の繋がりが良くなりました。全てのネジの締め具合も調整します。完璧なつながり、いい感じで鳴っています!低音域の音決め、ボーカルのニュアンス、音のキャラクターをよりシビアに追い込める、精密この上ないモニターに仕上がりました。

立ち会いマスタリングで、このモニター環境を確認してください。どなたにでも、ちょっとした微妙な違いまでが判ります!

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