Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]MR-2000Sを使ってみよう!(その8)「録音時のレベル」

チーフ・エンジニアの森崎です。

MR-2000Sの5.6MHzDSDレコーディングでは、録音レベルは全く問題ありません。例えばピアノのホールレコーディングではピークメーターが-3dB辺りになるよう、レベル調整をしています。瞬時であれば赤が点灯してもPCMのように歪むことはありません。再生時にはRef.Level(リファレンス レベル)が-12dB→−20dBまで2dBステップで再生レベルを調整出来ます。マスタリングやミックス時、アンプの入力レベルに合わせて適正なレベルでのプレイバックが可能です。
↓杉並公会堂でのピアノレコーディング
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マスタリングで5.6MHzのハイレゾリューションを活かせる作業の一つが、アナログマスターテープからのアーカイビングです。入出力コネクターはXLR(キャノン)、RCA(ピン)、S/PDIF(ピン)と付いていますので、アナログテープをアーカイビング、HDDで保存が可能です。MR-2000Sでそのまま再生するのもOK。5.6MHzDSDデータを付属のソフトウェア「Audio Gate」でPCMに変換すれば、あらゆるシステムで再生可能です。