Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

[]モニター改善策(その8)「身近なもので響きを調整する」

チーフ・エンジニアの森崎です。プライベートスタジオが響きすぎて音が分かりにくい。という質問も沢山頂きます。サイデラ・マスタリングの床は木板ですが、オノのアイディアで固定せずに不規則に並べることで音を乱反射させる効果があります。天井にもベー…

[]MR-2000Sを使ってみよう!(その2)「HPアンプとして」

チーフ・エンジニアの森崎です。KORG MR-2000Sはレコーディング、マスタリングで大活躍していますが、ほかにも色々な使い方が出来ますよ!(レコーディング編)僕がお気に入りなのはMR-2000Sのヘッドフォンアウトです。これが本当に良い音なんです!ぜひ一度…

[]EQ2段がけ(その2)「実践編」

チーフ・エンジニアの森崎です。アナログEQとデジタルEQの良さを生かした使いこなしを説明します。皆さんご存知だと思いますがGML Model8200というアナログEQの名機があります。(サイデラ・マスタリングにもジョージ・マッセンバーグのサイン入りのものがあ…

[]DSDレコーディング(その2)「DJ EMMAxDS-D98」

チーフ・エンジニアの森崎です。DSDの魅力はリアリティーと先日のブログで書きましたが、まさにそれを体験したのが、2005年「EMMA HOUSE 〜Live at Yellow, Tokyo〜」のレコーディングでした。この時はTASCAMのDSDレコーダー、DS-D98を2台同期させて、「イエ…

[]サンプリング周波数とは(その5)「一致と同期」

チーフ・エンジニアの森崎です。「一致と同期」いま2台のPCM-3348のサンプリング周波数をどちらも44.1kHzに設定したとします。この状態では確かに2台は44.1kHzのサンプリング周波数をもとに動いていることは間違いないです。しかし、単純に44.1kHzに設定した…

[]EQ2段がけ(その1)「基本編」

チーフ・エンジニアの森崎です。Highが強いので全体に少し抑えてライドシンバルとハットを強調したい時、EQを2台使うのが効果的です。使い方ですが、1台目はシェルビングカーブでハイを落とします。シェルビングのスタートポイントはサウンドにもよりますが…

[]サイデラ・モーニングセッション#001終了しました

どうもMUSHです!昨日は2000年頃に行われて以来の復帰第一弾の「サイデラ・モーニングセッション」が行なわれました!マイクアレンジの違いを数パターン、音で聴けたのでこれはすごい!勉強になりました!しっかり"朝活"出来たのではないでしょうか?次回の…

[]DSDレコーディング(その1)「フレッド・フリスxMR-2000S」

どうもですMUSHです!以前の記事《2009.8.31DSD 5.6MHzリマスタリング大好評です◎》にあったボンバ・レコードさんは、ジャズからワールドミュージック、現代音楽まで幅広い取り扱いがあります!カタログを見るとギタリスト/コンポーザーのフレッド・フリスF…

[]モニター改善策(その7)「パワードスピーカーの使いこなし」

チーフ・エンジニアの森崎です。プライベートスタジオなどでは外付けアンプのパッシブスピーカーよりも、アンプ内蔵のパワードスピーカーを使われている方がが多いと思います。パワードスピーカーの使いこなしのポイントは、1)電源ケーブルの長さをそろえる…

[]サンプリング周波数とは(その4)「CTLとは再生編」

チーフ・エンジニアの森崎です。それでは前回に引き続きCTLの役割の後半をお話しします。(再生時)音楽信号が記録されたテープを再生する時は、記録した音楽が同じ時間(記録時間=再生時間)で音揺れなく再現したいですよね。これを実現してくれるのがCTL…

[]PCMとDSDアップコンバートの使い分け

チーフ・エンジニアの森崎です。PCM、DSDのサウンドにはそれぞれに良さがあり、ジャンルやアーティスト・プロデューサーが求めるサウンドの方向性で使い分けています。PCM音源でのマスタリングは音圧・パンチがあり、音量を入れる必要があるロックやヒップ・…

[]『THIS IS IT』

ついにBlogデビュー!サイデラ・マスタリング代表のオノ セイゲンです。アルバム「スリラー」のマスタリングについて取材を受けたり、CDはみなさんもいやっていうほど聴いているはず。「THIS IS IT」は、リハーサル時の記録映像をつないだ作品と聞いていたの…

[]低音のチェック(宅録編)

チーフ・エンジニアの森崎です。自宅録音などでMIXが深夜になってしまい、音量を上げてミックスが出来ないという状況は意外と多いと思います。そのような状況で頼りになるのはヘッドフォンですが、ヘッドフォンでの音作りは慣れないとなかなか思うようにはい…

[]サンプリング周波数とは(その3)「CTLとは応用編」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はCTLの役割をお話ししようと思います。(記録時)サンプリング周波数周期のメトロノーム(とんでもなく速いですが)を考えてみます。記録する時にはこのメトロノームの振子に合わせて、テープ上にそのテンポをマークする…