Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

[]音の厚みを表現する(その3)「様々なニュアンスをEQで」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はEQで色々なニュアンスを表現するテクニックをお話しします。「アナログ感」とは中低域の厚みと倍音、耳に心地よい歪みだと僕は思います。これらをデジタルで表現するには120Hzと1.2kHzがポイントです。この帯域を少し強…

[]MOON KANA/MOON DRAGON

こんにちは。ブッキングの石河です。先日、MOON KANA/MOON DRAGONのマスタリングがありました。アメリカでもヨーロッパでも大人気の彼女の新譜は4月20日発売です。(HPで先行発売中)発売記念ライブは4月2日 アメリカ・ロサンゼルスで行われます。5.6MHz DS…

[]EQ2段がけ(その3)「応用編」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はEQ2段がけの応用をお話しします。周波数帯域を大きく4つに分けて考えてみてください。下の分け方、考え方は僕の個人的な見解です。1.20Hz〜100Hz→部屋の響き、低域の空気感を表現2.100Hz〜1kHz→楽器自体の響き、音…

[]MR-2000Sを使ってみよう!(その7)「置き方で変わるサウンド」

チーフ・エンジニアの森崎です。MR-2000Sを使いこなしのポイントは置き方です。ラックマウントにするのか直置きにするのか2つの選択がありますが、僕は直置きで使っています。その方がより自然なサウンドを再生することが出来ますので。置き方は市販のインシ…

[]低域の処理(その3)「超低域の確認」 

チーフ・エンジニアの森崎です。 本日は低域のコントロールについて。 VUメーターはすごく振れているのに音圧感がない。これは人間の耳にはほとんど音として認識されない超低域成分でVUメータが振れているだけで、キックやベースの基本成分が足らない時に起…

[]MR-2000Sを使ってみよう!(その6)「MR-2000S+DJ」

チーフ・エンジニアの森崎です。「EMMA HOUSE 18」の音源はEMMAさんのMR-2000S(WSD5.6MHz)で持ち込まれました。以前「MR-2000Sを使ってみよう!その3」で書きましたが『MR-2000Sにはピンの入力、出力が付いているのでUREI1620の出力をそのまま録音出来る』…

[]サイデラ・モーニングセッション#010終了しました!

どうもMUSHです!サイデラ・モーニングセッション#010終了です!今回はテーマが「ハンディ4chレコーダーZOOM H2での制作の可能性をさぐる」ということで、ZOOM H2でレコーディングした音の試聴と、キングクリムゾン「クリムゾンキングの宮殿」(サイデラ・モ…

[]Saidera Masteringのモニター環境(その5)「SONY TA-DA9100ES」

チーフ・エンジニアの森崎です。サイデラ・マスタリングではモニターアンプにソニー マルチチャンネルインテグレートアンプ TA-DA9100ESを使用しています。このアンプは、かないまること金井隆氏が音質にかかわっている、ソニーが開発、設計した入魂のアンプ…

[]音の厚みを表現する(その2)「音の厚みと周波数の関係」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日は音の厚みを表現するテクニックの応用です。作業環境や機材により音が前に出て厚みを増す周波数には関連性があることがあります。例えば100Hzでキック、1kHzでスネアが太い音になるということです。ただ、SNの音は気に入…

[]EMMA HOUSE 18 MIXED BY DJ EMMA

どうもMUSHです!先日はDJ EMMAさんの「EMMA HOUSE 18 MIXED BY DJ EMMA」のマスタリングがありました!さんも自前のKORG MR-2000Sと電源ケーブルを持ち込まれました!5.6MHz DSDです!「クラブの空気感、心地いいアナログ感のある抜けを表現してみました。…

[]音の厚みを表現する(その1)「楽器の鳴りを表現する」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日は音の厚みを表現するEQのテクニックを説明します。音の厚みを出すには部屋の響きではなく楽器自体の響きを表現する必要があります。ドラムの胴鳴り、ギターアンプ、ベースアンプの箱鳴り、ヴォーカルの胸の共鳴、アコー…

[]DSDレコーディング(その4)「矢沢朋子xMR-2000S」

チーフ・エンジニアの森崎です。先日、杉並公会堂小ホールにて、矢沢朋子さんのピアノのレコーディングを行ないました。このホールは収容人数200人弱、幅12m×奥行17.6m×天井高6m(面積212m2)のコンパクトな空間ですが、音がとても良かったです。壁が木のス…

[]リミッターの使いこなし(その5)「コンプとのバランス」

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はリミッターの使いこなし(応用)です。ソフトリミッターは緩やかにかかるので全体のピークを自然に抑えるのに向いています。対してリミッターはしっかりかかるのでエッジの効いたサウンドなど、積極的な音作りに向いて…