Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

[]スピーカーケーブル末端処理

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はスピーカーケーブルなどの先バラケーブルの末端処理の方法をお話しします。良く見かけるのはケーブルの被服をワイヤーストリッパーで数センチ剥いて指先を使って導体をねじる方法ですね。この方法だと導体を直接指で触…

[]ブーゲンビリア満開なう

どうもMUSHです!サイデラ・マスタリングの”隠れ名物”、建物の裏に咲く大きなブーゲンビリアです!本当に梅雨入りしたの?という暑い夏日が続いていますが、このブーゲンビリアは夏は毎日20cm伸びます!欲しい方には大きく枝を切ってさしあげます。しばらく…

[]「マイクロホンの音がしないデジタルマイクロホン!」

ひさびさ、オノ セイゲンです。マイクロホンの音がしない=ケーブルがつながってないわけではありません。欲しいなあこれ。「原音に忠実で、まったく色づけのないMKH 8020 デジタルマイクロホン。これをオーバーヘッドにつけたとたんに、“スネアのマイクは必…

[]サイデラ・モーニングセッション#013終了しました!

どうもMUSHです!サイデラ・モーニングセッション#013終了しました!今回のサイデラ・モーニングセッションは、東京藝術大学出版会から出版されている書籍「サラウンド入門」をテキストとして活用する「サラウンド入門門下生シリーズ」のキックオフです。「…

[]リミッターの使いこなし(その6)「倍音の魅力を引き出す」

チーフ・エンジニアの森崎です。R&B;やヒップ・ホップなどのジャンルは柔らかくて弾力のある低音、しっかりと止まった低音が魅力です。しかしサウンド全体を柔らかく仕上げると物足りなさを感じます。そんな時にはボーカルの倍音を引き出してやります。より…

[]マスタリングで使用するラインケーブル

チーフ・エンジニアの森崎です。僕はマスタリングの時に数種類のラインケーブルを使い分け音作りをしています。今回はその中でも信頼度の高いケーブルとその特徴を紹介します。【Saidera Ai SD-9003】 色づけが無く、立ち上がりが速い、ナチュラルでレンジが…

[]即熱半田ごて

チーフ・エンジニアの森崎です。ケーブルの断線の修理、スピーカーケーブルの末端処理などの簡単な半田付けは自分で出来るといいですよね。僕も定期的にXLRコネクターのハンダ付けはチェックしてトラブルが起きる前に対処しています。先日、音響芸術専門学校…

[]マイナスEQのテクニック

チーフ・エンジニアの森崎です。マイナスEQのテクニックを使えばレベルがギリギリまで入った素材でも音作りが可能になります。それではいくつかの効果的なEQを説明していきます。1) まずは低域のEQです。ローエンドがブンブンする時は30Hz前後からローカット…

[]サイデラ・モーニングセッション#012終了しました!

どうもMUSHです!サイデラ・モーニングセッション#012が終了しました!「jazzの名盤プレビュー」というテーマで、2004年に名門Verveレーベルを代表する10枚の名盤をオノセイゲンがオリジナル・マスターテープからDSDリマスタリングした「ヴァーヴ60周年スー…

[]モノとステレオの聴かせ方

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はモノ(センター成分)とステレオ成分の聴かせ方についてです。ヴォーカルとドラム、ベース、ギター、キーボード、シンセが入っている楽曲をイメージして下さい。MIXする時にセンター成分として扱うことが多い音はヴォー…

[]DSDレコーディング(その6)「Fabio Bottazzo xMR-2000S」

サイデラ・マスタリングにて5.6MHz DSD Studio LIVE Recoring、Mixing、Masteringされた、ジャズギタリスト ファビオ ボッタッツォさんの作品がリリースされました!"New Album It's no Coincidence / Fabio Bottazzowith bass: Yasuhito Mori / drums: Seba…

[]Switch Craft 3502AAU(その2)

チーフ・エンジニアの森崎です。先日お話ししましたがSwitch Craft 3502AAUは安全と音質優先の設計のため接続が非常に硬いコネクターです。新品の状態では機材側の接点を壊してしまう恐れがあるので僕は必ず使用前に馴染みを出すようにしています。方法はRCA…

[]CHIHIRO「片想い feat. GIORGIO CANCEMI / Addicted」

どうもMUSHです!先日はCHIHIROさんがニューシングルのマスタリングでお見えになりました!また、今回のシングルにも収録されている「Addicted」の着うたを6月23より先行配信することも決定だそうです!「片想い feat. GIORGIO CANCEMI / Addicted」XQBZ-101…

[]ニュアンスの解釈「パキッとしてほしい!」

チーフ・エンジニアの森崎です。マスタリングで音を「パキッとしてほしい!」というリクエストがあります。このニュアンス実はアーティストの方々によって解釈が様々です。1) 音の輪郭をハッキリさせる。2) リズムをしっかりだしビート感をタイトにする。3) …

[]コンプの使い方(その6)「入出力レベルのバランス」

チーフエンジニアの森崎です。マスタリングのトータルコンプにも2通りの使い方があります。生楽器を中心の楽曲でナチュラルに仕上げる方法とJ-POPやR&B;でハーモニックディストーションをプラスして音が前に飛び出すような勢いをプラスする方法です。使いこ…

[]ヒカシュー/私の愉しみ&湯河原現代音楽祭2010

どうもMUSHです!先日はヒカシューのリイシューシリーズ『私の愉しみ』のリマスタリングがありましたよ!こちらは1/4アナログテープをKORG MR-2000Sに5.6MHzDSDでアーカイビングしてからのマスタリング作業です。こちらのアルバムは、Bridgeさんより今夏発売…

[]KORG MR-2〜プロフェッショナルが語るDSDオーディオの世界

どうもMUSHです!DSDハンディレコーダーのKORG「MR-2」もうすぐ発売ですね!「MR-1」の価格改定もアナウンスされ、DSDがより身近になってきましたね!『サウンド&レコーディング・マガジン』2010年6月号(P116〜)に「KORG MR-2」のレビューをチーフ・エン…

[]音響芸術専門学校2010(その2)

チーフ・エンジニアの森崎です。ここ5年ほど、母校の音響芸術専門学校でこの時期にはマスタリングの授業を受け持っています。まず最初に何を教えるか?そして、内容はマスタリングというより、音楽制作現場でのエンジニアの心得というもの。また、音楽を「楽…

[]アナログレコード用のマスタリング

チーフ・エンジニアの森崎です。本日はアナログレコード用のマスタリングについてお話しします。CD用のマスタリングに比べアナログレコード用のマスタリングではいくつかの注意点があります。1) 逆相成分が多いと針飛びを起こしやすい。2) 低域成分が多い程…

[]ヴォーカルのEQ(その3)「声のニュアンスを引き出す」

チーフ・エンジニアの森崎です。ヴォーカルの細かな表情を引き出すことで声のニュアンスがぐっと深まります。本日はそのテクニックの基本です。「声の周波数分布」(あくまでイメージです)低域成分は250Hz〜1kHz:声に膨らみ、暖かさをプラス基本成分1kHz〜…

[]Firo最新作『tender grain』マスタリング

どうもMUSHです!先日は、サンプリングや生楽器、電子音などのさまざまな素材の徹底的な加工/編集から、緻密かつ屹立したサウンドを作り上げるFiroさん4作目tender grainのマスタリングがありましたよ!こちらは電子文化の茶と禅」をコンセプトに活動する電…