[]DSDアップコンバート[AudioGate](ポイント)

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はKORG AudioGateのPCM音源をDSDアップコンバートする際のポイントです。

先日の「配信用DSDマスタリング」でお話ししましたが、PCM音源をDSDにアップコンバートするとレゾリューションがアップします。その際に気をつけなければいけないことは細かなニュアンスだけではなく電気的な歪みなども同時にアップコンバートされることです。そのためPCMでレベルをギリギリまで入れた音源などでは歪みが目立ってしまうことがあります。

広がり、奥行きなど、DSDフォーマットの良さを生かすにはヘッドルームを残してTDする必要があります。ヘッドルームは0.5dBから1dB程度の余裕があれば十分ですが、まずは赤が点かないように注意してください。ナチュラルで弾力のあるキック、伸びのあるヴォーカルなどを表現するには重要なポイントです。ただし、直接KORG MR-2000SにTDする場合、DSDはPCMに比べてクリップに強いので瞬間的なら赤が点くレベルで録音しても大丈夫です。

以前「PCMとDSDアップコンバートの使い分け」でも書きましたが、僕は、PCMマスター(96KHz24bit / 48KHz, 192Khz, etc)をマスタリングする際には、DSDアップコンバートしてMR-2000Sで再生するため、音楽により5.6MHzか2.8MHz DSDの2種類を使い分けています。5.6MHzはレンジが広くきめ細かい音が特徴ですが、2.8MHzはもう少し押し出し感を出したいときに使っています。それでもお客さまの希望が、音量を最大レベルまで入れてほしいというリクエストの場合はPro Toolsで再生するの従来の方法もあります。

DSDマスタリング&レコーディングの過去記事もご参照ください様々な作品で活用しています。アップコンバートしたDSDマスタリングを体験してみたい方は、ぜひお問い合わせくださいね。

P.S.
サウンド&レコーディングマガジン11月号はもう読まれましたか?
特別企画「DSDで録る、DSDを聴く(P78〜86)」
DSDの基礎から使いこなしまで必読の内容です。

権藤知彦氏はDSDでマスターを録るようになってからの制作上での変化について、okuda supa氏はDSDとPCMとでのミックスの違い・使い分けについても語っています。


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