[]機材の選択
チーフ・エンジニアの森崎です。
マスタリングで大切なのはマスターの良さを最大限に引き出すこと、
そのための機材の選択、特にAD、DAコンバーターの選択が大切です。
サイデラ・マスタリングではプリズムサウンドADA8、dBテクノロジー4496、
dCS905、アポジーPSX100、スチューダーD19など様々なコンバーターを使っています。
どうしてこんなに種類があるのか?といえば、
各ブランドに独自のキャラクターが存在するからなんです。
ロックやジャズでアナログ感をプラスしたい、
クラッシックだから出来るだけ透明感のあるフラットな音が良い、
R&B;でヴォーカルの倍音をきれいに伸ばしたい。
こういうリクエストに対応するには一つの機材を使ってマスタリングするよりも、
ベストな機材を選択することで魅力のあるサウンドにさらに磨きをかけることが出来るからです。
その中でもAD、DAコンバーターはアナログとデジタルの架け橋となる、
とても重要な機材です。
さらに、透明感のあるDAコンバーターを使ってからアナログ感のあるファットな音のADを通すか、
また、その順序を逆にすることで2通りのサウンドを作ることが出来ます。
この違いはサイデラ・マスタリングのモニタースピーカーであれば、
誰でも簡単に聴き分けることが出来ます。
最近、マスタリングすることが増えてきました配信用のマスタリングなどにも、
とても有効な手段ですね。