[]サンレコエンジニアインタビュー 「Okuda Spax森崎雅人」
チーフ・エンジニアの森崎です。
みなさまサウンド&レコーディング・マガジン2010年6月号のエンジニアインタビュー(p42〜)は読んで頂けましたか。まだ読んでない方のためにポイントをほんの少しお話ししたいと思います。
音源素材はエンジニアのOkuda SpaさんがMR-2000SにTDしたDSD5.6MHzでした。暖かく太く抜けるサウンドだったのでこの良さを最大限に生かすためCOMP、EQなどの類いは一切使わずにケーブルとADコンバーターの選択のみでマスタリングしました。実際のマスタリングではADコンバーターにDCS905、SAIDERA AI SD-9003、トランスペアレント、アクロテック6N/8Nケーブルを使用しました。
(ADコンバーターを固定した上で、ケーブルで味付けを変えていく?)
Okuda:料理に例えれば、調理をするというよりも素材に塩をふる感じ。
森崎:食材(ミックス)の鮮度がものすごくいいので、一振りの塩の種類を変えて、うま味を最大限に引き出すように。ちょっとした塩加減は、すごく精密に計って、全員でじっくり聴きながらあんばいを決めていきました。
Okuda:確かに変換ソフトのAudioGateを使えばDSDを16ビット/44.1kHzのPCMにできますが、ケーブルとADコンバーターの組み合わせで、“意志のある16ビット/44.1kHz”にできるんです。
森崎: あと、モニター環境は相当シビアでないとDSDで細部にわたる処理が行えないと思います。例えば超高域が聴こえにくいモニターを使っていると、ついそこをEQしたくなってしまう。 ・・・・・・・・・
続きはぜひサンレコ6月号をご覧下さい。