[]シーリング・レベルの設定
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は、プラグインのリミッターのシーリングレベルについて。
TDをしながらモニターで聴いているサウンドは全く問題ないのに、バウンスしてみたら(書き出したら)音が歪んでしまった。配信用にMP3に変換したら歪んでしまったという経験は誰しもあるはずです。プラグインのブランドによっては、シーリングレベルを0dBに設定してバウンスしても歪まない機種、歪んでしまう機種があります。コップに水を一杯まで入れると表面張力分の盛り上がった部分があふれてしまう状況に例えられますか。
その歪みを防ぐには、マスターフェーダーにインサートしているリミッターのシーリングレベルを少しだけ下げてください。-0.1dBに設定するだけでも、ほぼ歪みから回避することが出来ます。プラグインをインサートしていない場合は、マスターフェーダーを-0.1dB下げる。
(レベルを詰め込め過ぎている)CD音源を、配信用にそのまま使用したら、音が詰まって聴こえたり硬く聴こえてしまうのは、少なからず上記の歪みによる影響があります。(もちろん赤が点かないよう、きちんとマスタリングされた音源では問題ありません)。僕の配信用マスタリングでは、歪まない対策を施し、さらに奥行きと広がりを(CD用よりゆとりをとって)、仕上げ自然な仕上がりを目指しています。
TOKYO BOOT UP!2010 × Saidera Mastering モーニングセッション第4回では、この内容を含め、実際に音を聴きながら解説します。
第4回:8月5日(木)朝9 時〜10時
テーマ:「配信用マスタリング」(若干名キャンセル待ち受付中)
講師:森崎 雅人 (サイデラ・マスタリング)
場所:サイデラ・マスタリング (最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
参加申し込み:saraudon009@gmail.com まで、メールにてお名前/年齢/所属(またはバンド名・アーティスト名)をお知らせ下さい。お問い合わせもこちらにお願いいたします。
参加費:無料
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