Saidera Mastering Blog

CDマスタリング、DSDレコーディング、ハイレゾ配信&ストリーミング。 サイデラ・マスタリングは、常に最新のテクノロジーとワークフローにより「伝わる音」の技術を提供します。

[]Styling for your MUSIC(CD用と何が違うの?)



チーフ・エンジニアの森崎です。


最近話題沸騰中のStyling for your MUSICですが、


『CDのマスタリングと何が違うんですか?』という質問が多かったので、


詳しく説明していこうと思います。





実際にアーティストの方が立ち会わないデモテープによる審査の場合は、


その音源こそがアーティストの分身であり、


短い時間の中でどれだけ自分をアピール出来るか?


が勝負だと思います。





デモテープというのはアーティストの気持ちが詰まったとても大切なもの。


詞とメロディーを何度も考え、歌い直し、


納得がいくまでバランスをとってようやく出来上がった、


宝石なら原石のようなものだと思います。





マスタリングの仕事は宝石の仕事に例えれば磨きの作業です。


出来上がった作品をさらに魅力的になるように仕上げていきます。


無理にただ音量を上げたり、音圧を稼ぐだけではありません。





音楽を聴いて自然と涙が流れたり、鳥肌が立ったり、魂を揺さぶられる。


作品をそのレベルまで近づけるための作業です。


このことについてはCD用もオーディション用も変わりません。





しかし、CDは音楽を楽しむために繰り返し聴くのに対して、


デモテープの音源というのは審査員がアーディストを判断するために1回だけ使われる、


ということが大きく違います。





『どんな曲調?』『詞は?』『メロディーは?』『声は?』『演奏は?』・・・・・


ということが短い時間の中、第一印象で判断されてしまいます。





素晴らしい作品だったら出来上がった音源をそのままで送ったとしても、


必ず審査員の方の目に留まると思います。





もし、音量も大きく、インパクトがあり、歌詞も良く聞き取れ、


自分の一番魅力的な声でアピールすることが出来れば、


沢山の音源の中からきっと聴き手の心をつかむチャンスは広がると思います。





そのためのお手伝いがStyling for your MUSICのマスタリングです。